ユーリ & マーカス/プレマ セオドール ムジェロで今シーズン初の1-2フィニッシュ

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ACI F4 Italian Championship
Rd.4 press release

2017年7月15-16日
イタリア/ムジェロサーキット

レース1/予選:

非公式のフリープラクティスの段階から好調の波に乗るFDAドライバーの #9 マーカス・アームストロングと#44 ユーリ・ビップス。
レース1の予選でもマーカス(1’48”230)/ユーリ(1’48”253)でフロントローを占める。このところ本領を発揮し始めてきた#74 エンゾォ・フィッティパルディが5番手となるが、マーカスとのタイム差が僅か0.16秒。偉大なる名ドライバー、エマーソンを祖父に持つこのヤングブラジリアンもFDAドライバーらしい才能を見せた。
一方、昨年から参加している#68 ファン・マニュエル・コレアは13番手と、好調だった昨シーズンと打って変わりやや伸び悩んでいる今シーズンを象徴するかの様な予選となった。

レース2/予選:

レース1予選終了後、10分間のインターバルを置いてレース2の予選。
ここで更にタイムアップし、ユーリがレース1のポールタイムを上回る1’47”489でポールを獲得。一方、4番手に終わったマーカス、6番手のエンゾォも47秒台といづれもレース1の予選タイムを大きく上回った。ファンは48秒の壁を破れずに11番手と終わった。

尚レース3のグリッドはこのレース2予選のセカンドファステストが採用され、その結果ユーリがポール、6番手エンゾォ、8番手ファン、14番手アームストロングとなった。


レース1/決勝:

ポールのマーカス、2番手のユーリがスタートから1-2体制でそのままレースをリード。
一方のエンゾォはすぐ後ろの6番グリッドからスタートした#15 マイニ・クシュ(Jenzer Motorsport)と12番グリッド(!)から前方のアクシデントを避けて大きくジャンプアップしてきた#5 ゼンデリ・リリム(BWT Mucke Motorsport)と終始激しいバトルを繰り広げ結局1ポジションダウンの6位でチェッカー。ルーキークラス2位で表彰台へ。
ファンもリリムと 同じく2コーナーでの混乱を避けて2周目に9位へとジャンプアップ。そのままポジションを守りトップ10フィニッシュを果たした。
レースは終始危なげない走行でレースをリードしたマーカスとユーリがそのままゴール。イタリアンF4で今シーズン初の1-2フィニッシュを決めた。


レース2/決勝:

大荒れのレースとなったレース2。
ユーリはポールからのスタートでトップを維持し、4番グリッドからスタートとしたマーカスはスタート直後から2位の座を争いその他、随所でバトルが勃発。
5周目にセーフティーカーが入り、ストップした車輌を回収。SC解除後にマーカスが#11 レオナルド・ロランディ(BHAI TECH)をパスして2位へ。これで今シーズン、そしてこの週末二度目の1-2体制となる。
エンゾォは他車のパーツが飛んで来てマシンに巻き込んでしまいリタイア。
ファンは少しずつ順位を上げていたところで再度セーフティーカーラン。
最後はそのままセーフティーカーに先導されてのゴール。ユーリ、マーカスの1-2フィニッシュにファンが8位となった。


レース3/決勝:

最終レースとなったレース3。スタート時に後方のグリッド上でアクシデントが発生。レースはそのまま赤旗中断。再スタートが切られ、ポールスタートのユーリはそのまま逃げ切り体制に入る。一方のファンはこの週末のベストグリッドの8番手からのスタート。上位への突破口を開こうとしたその瞬間、接触。フロントセクションを飛ばしてしまい大きく遅れ最後尾での完走に留まった。
独走体制を固めたいユーリだったが後方15番グリッドから突然ジャンプアップしてきた#55 フィリッペ・ブランクィンフォ(DR FORMULA)に一瞬トップを奪われる。しかしブランクィンフォの自滅で再びユーリがトップを奪い返す。ところが次第に#16 ヴァン・ウイテルト・ジョブ(Jenzer Motorsport)に追い詰められてしまい、タイヤのライフが終わっていたユーリはトップの座をあけ渡す。ジョブはそのまま逃げて優勝。約7秒の遅れでユーリは2位でチェッカーを受けた。
エンゾォは6番グリッドからスタートしポジションキープ。マーカスを含め終始複数台でバトルを繰り広げたがポジションをしっかりと守りそのまま6位でゴール。
一方のマーカスはこの週末ワーストの14番グリッドからのスタートとなったが1周目で7位と大きくジャンプアップ。エンゾォのすぐ後ろまで来て#42 アーテム・ペトルブ(DR Formula)と終始激しいバトルを展開したがラスト3周でオーバーテイクされて8位でゴール。


ドライバーズコメント:

#9 マーカス・アームストロング:

レース前の水曜日に集中テストを行い、非常に良い仕上がりとなりました。
予選1で今シーズン三回目のポールを取れました。これは良かったのですが予選2でちょっと想定外の事が起こってしまったんです。ニュータイヤを温存する為にコースインを遅らせました。一発目に4番手を出した。ここまでは良かった。ところがもう一度アタックしようと思ったその時に赤旗が出てしまった。これでセカンドファステストのタイムが出せなくなってしまい、レース3は14番手からスタートとなってしまったんです。
レースは良かった。特にレース1はパーフェクトな結果でした。そしてレース2も4番手からバトルを制して2位になりそのままフィニッシュ。レースがもう少し長ければユーリも捉える事が出来たと思います。そのくらい快調でした。
レース3は14番手からのスタートでした。けれど1コーナーで一気にジャンプアップして7番手まで順位を上げる事に成功しました。タイヤがユーズドでしかも物凄く暑くてレースは大荒れ、コントロールが大変で最後にパスされたけどポイントも大量に貯金できてシリーズトップのままこの週末を終わる事ができました。この結果に満足しています。

#44 ユーリ・ビップス:

全体的に良い週末でした。自身の力も存分に出せました。予選の組み立て方にちょっと問題がありました。しかしレースではそれらをカバーできるだけの結果を得られたと思います。
レース3のジョブとのバトルは結構きつかったけど、彼の方がフレッシュなタイヤだからこれは仕方が無いですね。全レースでポディウムに乗れたので良かったと思います。

#68 ファン・マニュエル・コレア:

予選の失敗が大きく響いてしまいました。予選1はVSCが入ってしまいタイムアタックの機会を失い、予選2は全くスピードが上がらず…しかしセカンドベストのタイムでレース3が8番手と言うのはラッキーでした。
レースは何とかまとめて1、2ともトップ10フィニッシュできました。そしてレース3はシングルポジションだから悪くても5位くらいを狙えると考えていました。
ところがスタートで他車と当たってしまいノーズを交換。追い上げていた所に今度は横から当てられてしまいました。完走するのが精一杯でしたね。このレースの結果に捉われず、気持ちを切り替えていきたいと思います。

#74 エンゾォ・フィッティパルディ:

テストの時に問題がありエンジニアと長い時間を費やして問題の解決に当たりました。
その結果、予選で大幅に向上し、二回の予選で5-6-6番手、しかも予選1は僅か0.1秒差に持って行けたから大きな効果があったと言えます。
レース1は結構激しいバトルを繰り返し少し順位を落としてしまったけどすぐに取り戻し最終的には6位でゴール。ルーキーで2位でした。
レース2は期待していたんだけど誰かのマシンから飛んできたウイングが僕のクルマのサスペンションに当たってしまったんだ。これは残念としか言い様がありません。
最後のレースも結構タフなバトルだったけれど状況を良く見て走りました。一瞬ポジションを落としたけどすぐに取り戻しマシンをゴールへ。
この週末はとても大きく自分自身が前進できたと思います。この流れを維持していきたいと思います。


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