ルクレール アゼルバイジャンGP インタビュー

独自の取材でアゼルバイジャンGP シャルル・ルクレールのレース後のコメント:

レース前の火曜日に父が亡くなった…
しかし僕はバクーを欠場するつもりは少しもなかった。
そんなことをしたら僕をこの世界に導いてくれた父の遺志に反するのは明らかだったからね。父はいつも僕のレースに一緒に来てくれて貴重なアドバイスはもちろん精神的な支えになってくれていた。
だからこそ亡くなって初めてのレースで結果を出すことが、僕にとっては何より大事なことだったんだ。

この週末、僕は精神的に不安定だった。
これは間違いない事実だ。
だからこそ両方のレースで最初にチェッカーを受けられたことがものすごくうれしいよ。

週末を通して僕のクルマはずっと抜群の速さを見せてくれていて、4戦連続でポールを獲れただけじゃなくレースペースも含めて全てが最高だった。

フィーチャーレースは外からは簡単に勝った様に見えたかもしれない。
だけどそんなことは全然なかったんだ。
ニック・デ・フリースのタイヤがもうタレているのか、それともタイヤを温存していてここからプッシュしてくるのか読めなかったから。
だからとにかく最後まで攻め続けたんだ。
それでもなかなか引き離すことができなくて厳しいレースだった。

特にここみたいにストレートが長いサーキットでセーフティカーが出ると首位をキープするためにすごく気を使うんだ。幸いなことにうまくいったけどね。

2回目のセーフティカーの時はピットストップの後で首位じゃなかったから問題なかったし、リスタートも上手く決めることができた。でも本当にセーフティカーの扱いには苦労させられたよ。

スプリントレースのペースはさらに良くて、毎周のように最速タイムを連発できた。
フィーリングがもの凄く良かったんだ。

でもそのせいでレース終盤にはタイヤは完全に終わってしまっていたんだ。
おまけにフラットスポットも作ってしまっていたから、序盤ほどまともなブレーキングができなかったしね。

それでもファステストラップも記録して2ポイントを追加で獲得できたのがラッキーだった。
残り6周くらいの時点で10秒加算ペナルティのことを聞かされたんだ。
すでにノーマン・ナトーを捕まえるために死ぬほどプッシュしていたけど、彼を抜いてからはさらにプッシュしたよ(笑)

今回大量にポイントを獲れたのはタイトル争いの上でもすごく大きい!
これでモナコのリタイアで失った分を完全に取り返すことができたよ。

スプリントレースはバカげたペナルティを受けたせいで優勝にはならなかった。しかしこのスプリントレースの方が満足度はるかに大きい。
父には本当に感謝している。今回の勝利を父に捧げたいと思っています。

ありがとう!

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