陣川雄大 初挑戦のフォーミュラマスターズ&マカオGP 予選4位を獲得するも、決勝はリスボアコーナーでクラッシュに終わる。

各位

第60回マカオGPサポートレース フォーミュラ・マスターズ・チャイナ・シリーズ(FMCS)にGOLD WOLF RACINGから陣川雄大が初挑戦を果たしました。チーム、ドライバー共に初めてのシリーズ、初めてのマカオGPでしたが、予選は4番グリッドを獲得。しかし決勝は残念ながらリスボアコーナーでクラッシュし、リタイヤと言う結果となってしまいました。

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当初FCJ最終戦に向けて参加調整をしていた陣川雄大とGOLD WOLF RACINGでしたが、フォーミュラ・マスターズ・チャイナを運営するTop Speed上海からマカオGPへの参加を打診され、悩んだ末にマカオGPへの参加を決定しました。

参加への打診があったのが10月10日。すでに開催まで一ヶ月となってしまっていましたが、急遽10月14日に上海国際サーキットでテストプラグラムを組んで渡航しました。

細かなトラブルに見舞われながらも4時間のテスト走行を行い、陣川雄大はマシンの感触を確かめ、その後インドへ渡りF1インドGPサポートレースのMRF Challenge開幕戦に参戦。一旦日本へ帰国しすぐにマカオ入りと言う慌しい予定をこなしました。

レースウイークの火曜日にはメカニックをはじめ、全スタッフがサーキット入り。すぐにマシンのセットアップが行なわれました。シート合わせなどはすでに上海で済ませていた為、余計な時間は使わずに純粋にマシンの調整だけに集中し、走行前日の金曜日までにはパーフェクトな状態でマシンを仕上げる事が出来ました。

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唯一の不安はチームとしてこのシリーズに於いて参加経験が無い事。どこまでマシンを仕上げられるかに勝負は掛かっていました。

土曜日、午前中のフリー走行ではセッティングを外し7番手。しかしこのセットアップは狙っていたふたつの両極端のセットアップのうちのひとつの為、方向性が確認でき、予選は思い切って逆方向にセットを振ってみたところこれが大正解でした。

予選開始早々、タイムを削りポジションをどんどんアップ。トップに1.7秒差まで詰め4番手に浮上し、さらに攻めた走りでタイムアップ。残り3分を切ってラストアタックに入りました。

山側の途中までに1秒以上を詰め、TVカメラも雄大のマシンを追いかけます。場内放送も『JINKAWA YUDAI』名前を連呼しているところで飛び込んできたのは、雄大のマシンがバリアに張り付いている映像でした。

長い下りの先にある右コーナー(モーリッシュヒル)で左のリアをタイヤバリアに引っ掛けてしまい、その反動で反対側へ飛び右側のガードレールに激しくヒット。マシンの右半分を全て潰してしまいました。ここで赤旗が出されクォリファイは中止。グリッドは4番手で確定しました。

チームは即座にマシンのリペアに取り掛かり、この日は深夜2時過ぎまで掛かりマシンを修復。翌日も早朝からマシンの調整に入り、スタート時間の2時間前には全ての作業を完了しました。さらにこの決勝、朝から雨が降ったりやんだりの生憎の空模様で、昨日までのデータと雨のコンディションを考えながらセッティングをさらに変更し、15時45分にコースイン。10分間のピットレーンオープンを使い、ドライブスルーで2周しセッティングをさらに詰めていきます。スターティンググリッドに着き、さらにグリッド上で細かなセッティング変更を施しました。この変更でさらに良いハンドリングを可能にしました。

雨の為、スタート方法が変更され、セーフティーカーの先導で3周した後、セーフティーカースタートとなり、3周を終えた時点でセーフティーカーがピットイン。グリーンライトが点灯し実際のレースがスタートしました。

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トップを走るCebu Pacific Air by KCMGのアカッシュ・ナンディと、チームメイトのダン・ウェルズが、英国BARC Renault 2.0に参加しているEURASIA MOTORSPORTS シャン・トンと、それに続き4番手を走る陣川雄大を引き離なしに掛かりました。

この状況に焦った陣川雄大はストレートでマシンを振りながら3位シャン・トンにアタックを試みます。そして6周目。陣川雄大は、ストレートで3番手のマシンのスリップに入り、リスボアコーナーで一気に抜きに掛かかりましたが止まりきれずにタイアバリアに激突。幸い大きなダメージではありませんでしたが、フロントウイングが外れてしまい万事休す。ここで残念ながら陣川雄大とGOLD WOLF RACINGのマカオGPフォーミュラ・マスターズ・チャイナは終わりました。

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●陣川雄大選手のコメント

『本当に残念としか言い様が無い結果でした。優勝しか考えていなかったので引き離されかかった時に焦ってしまいました。前日、予選でクラッシュした時は、チームには申し訳ないのですがもうこれ以上無いと言うくらい気持ち良い走りができていたんです。

結果はクラッシユしてしまいましたけど、もうイケイケドンドンで走れました。クラッシュは本当にすみません…。

そしてレースですが、初めてのレース、そして雨だった為に使った事が無いレインタイヤを使う事に大きなプレッシャーを感じました。しかしみな同じ条件ですから、あまり考えても仕方ないな…と。

3番手を走るドライバーはかなり遅くてブレーキングポイントも自分よりも全然手前だったのでさっさと片付けてしまおうと思ったのが間違いでした。ほんの一瞬ですがブレーキングポイントが奥に行き過ぎました。結果、止まりきれなかった。これは僕の失敗です。

この週末、全力で僕を支えてくれたスタッフには謝るしかないですが、この経験を次のWECバーレーンのサポートレースのMRF Challenge 2013-2014で活かしていきたいと思います。

応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。そしてすみませんでした』

●GOLD WOLF RACING Shiu Heng I代表のコメント

『このマカオGPは私たちにとって大きなチャレンジでした。初めて参加するカテゴリー、30分のプラクティスのみですぐに予選に臨むというスケジュールは本当にプレッシャーが掛かりました。結果はクラッシュでしたが、ポジションはセカンドロウを取れましたし、Formula BMW時代からアジア地域のトップチームであるEURASIA MotorsportsやCebu Pacific Air by KCMGに割って入れた事、そしてチャンピオンチームであるMeritus GPより前へ行けた事は大きな収穫でした。 決勝は本当に残念でしたが守りに入らずに攻めの姿勢を貫いての結果ですからそれは大いに褒め称えられるものだと考えています。もちろんポディウムを獲得できなかったのは残念です。あのまま固く走っていれば確実に3位の選手をオーバーテイクできたのに、と言う思いと、全選手の中でただひとり雄大だけがあの雨のマカオでオーバーテイクを仕掛けた訳ですから、それはやはり評価の対象になると考えております。

今週も雄大はマカオに残りF3を観戦し、ヨーロッパのトップチームと来期の交渉に入りますが、ともかく私たちの下でこうやって世界に羽ばたくドライバーが育った事には大変に満足しています。』

Photo: ©Chan Hou Kin

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