MRF Challenge 2012-2013 シーズン閉幕

PRESS RELEASE

道見真也選手(19歳)、ヨーロッパの強豪相手に見事4位入賞。
陣川雄大選手(21歳)は最終戦のファステストラップを獲得!

FCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)で活躍中の若手レーサー、陣川雄大選手と道見真也選手がインドで開催されたMRFチャレンジシリーズ2012/2013に参戦し、初挑戦の道見真也選手が2月10日に開催されたシリーズ最終戦で見事、4位入賞を飾りました。また、チームメイトの陣川雄大選手はスタート直後にコースアウトを喫するも、怒濤の追い上げでファステストラップを獲得しました。

MRFチャレンジシリーズは、アジアで開催されるFIA公認のシリーズで、全3イベント10レースで開催されるインドF3選手権ともいえるシリーズです。アジアはもちろんヨーロッパ各国からF3、GP3、そしてF2経験者といった強者が集う、アジアで最も激しいレースが展開されることで有名です。
2月6日~2月10日に開催された今回のイベントは、合計7時間の練習走行と2回の予選、そして合計4レースという密度の濃いウィークエンドとなりました。

水曜日に3時間設けられたフリー走行で、今回初参加の道見真也選手が総合2番手タイムをマーク。チームにとっては驚きのパフォーマンスを見せてくれました。

しかし迎えた1回目の予選では、MRF製新品タイヤの経験がなかった道見真也選手は6番手に沈み、陣川雄大選手は8番手。2回目の予選(レース3のグリッド)では経験に勝る陣川雄大選手が4番手、道見真也選手は9番手となりました。

土曜日のレース1(シリーズ第7戦)決勝では、道見真也選手が安定した走りを見せて7位入賞。逆に果敢に攻め過ぎた陣川雄大選手はスピンを喫し、14位に沈みました。上位6台がリバースグリッドとなる第2レース(シリーズ第8戦)では、再び道見真也選手が7位入賞。陣川雄大選手も追い上げて10位入賞でポイントを加算しました。
迎えた日曜日のレース3(シリーズ第9戦)は、大きな期待とは裏腹に、チームにとって悪夢のようなレースになりました。絶妙のスタートで3番手に立った陣川雄大選手は第3コーナーで2番手まで浮上したのですが、後方でマシンが横転するアクシデントが発生し、赤旗中断。再スタートでも好スタートを切った陣川雄大選手でしたが、抜いたF2チャンピオンのルチアーノ・バチェッタ選手に突っ込まれ、そのアクシデントに後方から好スタートを見せた道見真也選手も巻き添えをくらう形で右フロントのプッシュロッドにダメージを負ってしまいました。レースは再び赤旗中断で、陣川雄大選手はそのままリタイア。そして道見真也選手はピットスタートとなり、結果は11位に終わりました。

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そしてGWR(ゴールド・ウルフ・レーシング)の両選手が見せ場を作ったのはレース4(シリーズ第10戦)です。11番手からスタートした道見真也選手は絶妙なスタートと、大胆なオーバーテイクでヨーロッパの強豪を次々とパス。なんと1周目には5番手で戻ってきました。また14番手からスタートした陣川雄大選手は前車との接触を避けるために第1コーナーで残念ながら大きくコースアウトし、ダートから最後尾でレースに復帰。そこから素晴らしい勢いで追い上げを開始しました。

GP3ドライバーのコナー・デイリー選手を先頭に、5台のトップグループのバトルが続き、レース中盤には道見真也選手が4番手に浮上。第7戦のウィナーで、デイモン・ヒルの息子のジョシ・ヒル選手とテール・ツー・ノーズの激しいバトルを展開し、最後まで表彰台を争いながら4位フィニッシュ。陣川雄大選手は驚異的なオーバーテイクを随所で見せ、ファステストラップをマーク。速さを証明しつつ、9位フィニッシュとなりました。

● 道見真也選手のコメント
「今回のレースウィークは本当にいい経験になりました。GP2やGP3のドライバーたちにしっかり食らいついていくことで、走りの勉強にもなりましたし、自分に自信がついたと思います。日本では考えられないくらいタフなバトルを経験できたことも、今後のレース人生にとって意義のあることでした。表彰台まであと一歩の悔しさはありますが、トップグループが一団となって戦ったうえでの4位ですから、走りの内容には満足しています。またチャンスを見つけて、ぜひ海外でのフォーミュラに挑戦してみたいと思います」

●陣川雄大選手のコメント
「第9戦は優勝を狙っていただけに、残念でなりません。スタートも決まったのですが赤旗が出てしまい、再スタートはもっと良かったのに、後方からバチェッタ選手にぶつけられてしまいました。ポイントでシリーズ3位争いを展開していた相手だけに、信じられないことをやってきます。最終戦ではコースアウトをしたあと、気を取り直して全力で走りきりました。夜のパーティー会場でエンジニアのロスからファステストラップを獲得したことを知らされた時は、少し落ち込んでいただけに、速さを証明できて嬉しかったです」

● 「Gold Wolf Racingのコメント
「今まで経験したレースの中でこのレースに匹敵するほどタフなレースは思い出せません。またF1に行くドライバーがどういう者達なのかを思い知らされたシーズンでした。最初のレースの二日前に4人のF1テスト経験者、FIA-F2の現役チャンピオン、GP2、GP3ドライバーが出場する事がわかり、これは大変な事になったと思いました。しかし陣川選手が第六戦で望外の独走優勝を遂げた事で勢いづきました。
そしてシリーズが短縮になった(レース数は変らず)最終ラウンド。舞台をニューデリーのブッダサーキットからチェンナイのマドラスサーキットに場所を移した事で再びすべてが振り出しに戻った事を思い知らされました。
第九戦では全てを否定される様な展開になってしまい、ピットには穴の開いたノーズコーンや壊れたサイドポンツーン、曲がったアーム等が散乱するまでになってしまいました。
しかし迎えた最終戦。ふたりのヤングドライバーは本当に”炎の様な快進撃”を見せてくれました。特に道見選手のヒルをはじめとするトップグループに一歩も引かないスピード。場内をあっと言わせた陣川選手の第一コーナーでのアウトからの大胆なオーバーテイク。
『素晴らしいファイトだった』と関係者が拍手をしてくれた時、こみ上げるものがありました。この素晴らしいシリーズに日本の若武者が揉まれ、鍛えられ、成長していく事を願っております。本当にありがとうございました」

●道見真也選手のプロフィール
1993年6月29日生まれ(19歳) 幼少の頃をアメリカで過ごし、アメリカン・モータースポーツに刺激を受け、カートを始める。アメリカでのカート選手権で数々の優勝を飾り、タイトルを獲得。日本に帰国した後、FTRS(フォーミュラ・トヨタ・レーシング・スクール)を受講し、見事合格。昨年、FCJで4輪レースにデビューを果たす。将来はF1ドライバーを目標にしており、そのファーストステップとして、初の海外フォーミュラ挑戦を決意。ヨーロッパの強豪が集うインドのMRFチャレンジへの参戦を果たした。

●陣川雄大選手のプロフィール
1990年11月9日生まれ(21歳) 幼少の頃からプロ野球選手を目指していたが、高校受験を終えた時、サイパンでの家族旅行で体験したレンタルカートに魅了される。プロ野球選手との夢と、レーシングドライバーへの夢に悩んだ結果、レーサーの道を志し、東京モータースポーツカレッジへ入学。鈴鹿サーキットでのSRS-Fを受講し、2010年より本格的にレース活動を始める。2012年にFCJにデビュー。MRFチャレンジに日本人として初めて参加し、第6戦で初優勝を飾った。