MRF Challengeとは?

MRF Challengeはどの様なレースですか?と言う質問が増えたのでご紹介いたします。フォーミュラルノーのレースであるAFR(Asian Formula Renault)と比較しながら説明したします。MRFのシリーズは以前から開催されており、インドのFIA公認レースです。
昨シーズンまではバンデーメン製のスペースフレームのシャーシに1.6L/NAエンジンを搭載しておりました。

今シーズンよりシャーシを一新し、シャーシにイタリアのDallara、エンジンパートナーにRenault sportを迎えオフィシャル・テクニカル・パートナーとなっております。
かつてAFRもRenault及びRenault Sportのサポートを受けておりましたが、こちらは2010年シーズンを持ってオフィシャルパートナーシップの契約を終了しております。そう言う意味では新たなRenault Sportのアジア戦略の一環とも言えます。







MRFってどんな意味?
MFRとはインド最大のタイヤメーカーで従業員20,000人を誇るビッグカンパニーです。
市場は主にインド国内ですが、今後はアジア地域への輸出も検討しているとの事。マドラス・ラバー・ファクトリーのそれぞれの文字を取ってMRFと言う表記になっています。このタイヤメーカーが全面的にサポートし展開しているシリーズがMRF Challengeと命名されたシリーズなのです。
マシンの特徴は?
今年からマシンを刷新し、ダラーラ製のF3規格のモノコックにフォーミュラ・ルノー2.0用のルノーF4RSエンジンを搭載したニューマシン、ダラーラ・ルノーに大きく衣替えしました。一見するとすでに発表された新型フォーミュラ・ルノーにも見えますが、実際にこのマシンにほぼ一週間関わった感想としては”F3にルノーエンジンを搭載した”と言う方がより現実に近いと感じました。ルノーとの大きな違いがいくつかありますが、特徴はまずフロントのダンパーがツインダンパーとなっている事だと思います。またステアリングラックがF3用を使用している等、随所にF3のパーツを使用しております。
ウイングカー構造を採用
もうひとつの特徴はウイングカーである事。しかしミドルフォーミュラである事を意識し、リアサスペンションの手前でその構造はカットされています。
アンダーパネルに注目してください。サイドポンツーンの半分を過ぎたあたりからフロアパネルがアップスイープされているのが確認できます。これもGP2やFormula Renault 3.5を造っているDallaraらしいコンセプトです。従ってコースの特性にもよりますが、ハイスピードコースのブッダサーキットではリアウイングのメインを外し、フラップだけで走行しました。これでダウンフォースは十分です。
ギアボックス
ギアはシーケンシャル6速ですが、来期からはパドルシフトに替わります。ギアボックス、デファレンシャルはF3用を使用。
レースフォーマット
レースは先日のインドGPサポートレースから始まり、全4ラウンド・10レースの開催となります。インドの気候を考慮してウインターシリーズとして開催され、11月に開幕、2月に終了となります。
スケジュール
Rd.2 | 2 Race | ブッダサーキット | 11/30-12/2.2012 |
Rd.3 | 3 Race | マドラスサーキット | 2/1-2/3.2103 |
Final Rd. | 3 Race | マドラスサーキット | 2/8-2/10.2013 |
タイヤ
タイヤは基本1イベント3セットの新品タイヤとなっていますが、開幕戦では練習~予選~ふたつの決勝と全四セッション、全て新品タイヤが支給されました。またF1サポートレースは基本的に走行時間が少ないのですが、その他のレースでは木~金に4時間のフリー走行が設定されております。
競技格式
レースそのものはインドASNであるFMSCIの統括となり、FIAイベントとしてカレンダーに公式に登録されております。ちなみにかつてFIAイベントだったAFRはすでに登録が無くなり、中国のASNであるFASCイベントからも外れ、現在は香港HKAAのクローズド競技となりました。
ドライバー
参加資格 | 国際C以上 |
参加費用 | £52,000-で一律 |
シリーズ賞金 | シリーズ3位まで、総額1,000万円以上 |
クラッシュ保険 | £2,000迄はドライバーの負担。それ以上は保険でカバーします |
マシンはヨーロッパからのメカニックとインド人のヘルパーメカニックが一台につきそれぞれ2名、エンジニアは2台に1名、これもヨーロッパからの派遣できます。GP2/GP3の英国系、ドイツF3のメカが付くので安心です。
開幕戦は18台の参加でした。あと2台分だけ空きがありますので興味ありましたらご参加ください。
将 来
MRFと話し合い、このマシンを使用して当社が中国・アジア・日本での開催をする方向で調整しております。ご期待ください。